NMN

β-Nicotinamide Mononucleotide

老化のメカニズムに抗う
次世代のエイジングケア成分

NMNは、ビタミンB3群の中に含まれる「β-ニコチンアミドモノヌクレオチド」の略称で、あらゆる生物の細胞に存在しています。長寿に関係する抗老化遺伝子「サーチュイン」の働きを活性化させる働きがあるといわれています。

本来は体内で自然に生成されるNMNですが、加齢とともにその生産能力は減退。それによって身体の修復機能は失われます。健康な身体やみずみずしい肌を維持するには、NMNは欠かせません。

近年ではメディアからの関心も高まっていて、2015年に放送されたNHKスペシャル「ネクストワールド 私たちの未来 ―第2回 寿命はどこまで延びるのか―」で、ひときわ注目されるようになりました。

NMNのはたらき

NMNは、直接遺伝子にアプローチするわけではありません。NMNはサーチュイン遺伝子を活性化させるNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質をつくります。

NAD+の量が増えることで、サーチュイン遺伝子は活性化。働きの強まったサーチュイン遺伝子は、「ミトコンドリア」や「テロメア」を積極的に保護するようになります。

ミトコンドリア

-若さを保つ-

ミトコンドリアは、私たちの体を形成する全ての細胞内にある小器官の一つです。細胞が活動するために必要なエネルギー源「ATP(アデノシン三リン酸)」を生成し、細胞はこのエネルギーを使って新しい細胞をつくったり、傷ついた細胞を修復したりしています。

私たちが普段使っている「基礎代謝」という言葉は、このミトコンドリアがATPを生成する過程で生み出される「代謝水」をつくる能力を表したもの。

つまり、ミトコンドリアが元気になるということは、細胞のローテーションが活発になり、基礎代謝が上がるということなのです。

テロメア

-寿命を延ばす-

テロメアは細胞核の中にある染色体の一部。「命の回数券」と呼ばれ、私たちの老化や病気のカギを握る物質です。

私たちを形づくっている細胞は37兆個もあり、それらは毎日生まれ変わっています。若い細胞の染色体は長いテロメアを持っていますが、加齢による細胞分裂にともなって、テロメアはだんだんと短くなっていきます。そして最後には細胞分裂は止まってしまいます。テロメアが減ると新たな細胞は生まれません。

つまり、テロメアを保護するということは、細胞分裂のサイクルが維持できるようになり、寿命が延びると考えられているのです。

NMN研究の現状

NMNは2011年、アメリカでのマウスを使った実験において糖尿病に劇的な治療効果が見られたことで注目を集めます。マウスの老化が止まり、さらに器官が若返りまでしたことで話題になりました。

以降、NMNの研究は、主に老化関連疾患への対抗策として、世界中で行われています。

日本国内においても、2020年に一般社団法人「次世代吸収研究会」が発足。国内の第一人者ともいえるDr.の多くが集結し、さらなる研究を続けています。