壊れやすい有効成分でも
深く浸透させる技術
nano PDS(ナノ・パーティクル・デリバリー・システム)は、必要な成分を、必要な部位に、必要なときに、必要な量を送り込むための技術です。化粧品を皮膚に浸透させる技術の研究がきっかけで誕生しました。
なぜPDSが必要なのか?
私たちの肌の表面は皮脂膜によって覆われていて、さらに角質の間も細胞間脂質によってバリアされています。脂質との親和性が低い成分は、表皮からは吸収されません。
そのため、化粧品の有効成分は肌の表面にとどまり、奥深くには浸透していきません。肌のすみずみに浸透させるには、特殊な技術が必要なのです。
PDSの仕組み
有用な成分を粒子状態でナノコート(油)することにより、皮脂膜と細胞間脂質との親和性を高め、皮膚の奥深くまで浸透させます。
これまで分子量500以上の成分は表皮から吸収されないといわれていた中、PDS技術を使った場合、分子量約200万近くの高分子原料まで吸収させることが可能になりました。
PDSの研究について
PDSは高い汎用性を持つと考えられていて、化粧品以外にも、食品や医薬品など他分野への応用が期待されています。
さらなる経皮浸透と、皮膚以外の部位への応用について、一般社団法人「次世代吸収研究会」による研究が行われています。